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小倉遊亀カレンダー2025
¥2,000
「2025年版小倉遊亀カレンダー」です。 毎年人気商品のため、現在発送可能な在庫が10冊程度となっております。 こちらの商品は、同時に書籍をお買い上げいただきましてもおまとめできませんので、送料が別途かかります。 予めご承知おきくださいませ。
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小倉遊亀と日本美術院の画家たち展
¥2,600
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「生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり」図録
¥2,000
紬織の人間国宝である染織家、志村ふくみの生誕100年を記念して、故郷滋賀では約10年ぶりとなる個展、「生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり」の図録です。
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「滋賀の家展」図録
¥2,000
A5サイズ/約180頁 2024年9月刊行
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つくる冒険 ~日本のアール・ブリュット45人~
¥1,000
2024年4月29日から6月23日まで、滋賀県立美術館にて開催された企画展の図録です
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山元春挙 生誕150年
¥2,400
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voice-over 回って遊ぶ声 documents
¥800
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voice-over 回って遊ぶ声
¥2,000
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soft territory かかわりのあい
¥1,800
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人間の才能 生み出すことと生きること
¥2,000
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画家 泉茂の世界展
¥500
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【残りわずか】シガ・アニュアル ’90 写真による現代版画 -虚と実の間-
¥500
日本の現代美術の様々な状況を、毎回特定のテーマのもとにセレクトした現在活躍中の若手・中堅作家の作品を通して紹介する、当館の自主企画『シガ・アニュアル』の第4回展。 今回は「虚と実の間」をキーワードに、写真を利用した新しい版表現に取り組んでいる、6名の作家 -秋岡美帆、大島成己、小枝繁昭、出店久夫、永原ゆり、濱田弘明- を紹介した。シルクスクリーン等の新技法の登場によって、写真イメージを版画の中に取り込むことが容易になって以来、写真が持つ現実情報の特性を巧みに版画表現に活用した、野心的な作品が数多く生み出されるようになった。それらは今や、写真と版画という両ジャンル間の境界を取り払い、版画表現のありかた自体を大きく変容させつつある。また両ジャンルの混交は作家たちに対しても、現実と虚構の絵画空間とが織りなす様々な位相についての問題意識を、あるいは人間の現実認識のありかたについての問題意識を、鋭く要求するようになってきた。本展では現代版画が直面しているこのような状況を提示するとともに、写真と版画がクロスオーバーして生み出された存在感あふれる新しいイメージの魅力も紹介しようと試みた。
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シガ・アニュアル ’91 自己との遭遇 -パリに学んだエスプリ-
¥500
現在活躍中の若手・中堅作家の作品を通して、日本の現代美術の多様な状況を紹介する当館の自主企画『シガ・アニュアル』の第5回展として開催したもので、1970年代にパリの美術学校で学び、80年代以降着実な創造活動を展開している4人の作家、コリン・ミノル、立山正一、中島千剛、渡辺良雄の作品を取り上げた。 彼らはパリに留学し、フランスの現代美術の中に今なお生き続けている西洋文化の伝統と直面し、その伝統と対決するなかで、自己のアイデンティティーを模索し、独自の感性にもとづく造形表現を確立した。ともすれば流行に惑わされ、素材の新奇さや造形の面白さのみを追求しがちな風潮のなかで、自己のテーマを真摯に追求し、自分に見合った表現方法で創作に取り組んでいる作家たちの作品を展示することで、現代美術のひとつの在り方を提示しようとするものであった。
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平成8年度 国立博物館・美術館巡回展 近代日本画の秀作 -日本美術院の作品を中心に-
¥500
『国立博物館・美術館巡回展』は、平成6年度から、文化庁が各地の教育委員会等と共催している巡回展で、地方在住の人々が国立の博物館や美術館が所蔵する優れた芸術作品や文化財に親しむ機会を多くすることを目的としている。今回は、東京国立博物館、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館の所蔵する、近代日本画の優れた作品52件が当館で展示・公開された。
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シガ・アニュアル ’98 精霊の宿るところ -見えざるものの啓示-
¥500
『シガ・アニュアル』は、当館独自の年次展形式の企画として開催する現代美術展で、毎回テーマを設け、現在活躍中の若手・中堅の美術作家の作品を通して、現代美術の多様な状況を紹介している。今回の『シガ・アニュアル』は、科学や人間の合理的精神では捉えられない世界、人間を超越した実在的存在、宇宙と生命の神秘を探り、造形芸術によって表現しようとしている3人の作家の作品を展示・紹介した。 浅岡慶子は、果てしなく広がる闇の中に、光を発する不思議な球体が浮遊する「球(じゅ)」のシリーズと、ポリエステル樹脂でできた透明の球体の中に、鮮やかな色彩が乱舞する「ALAYA」によって、人知を越えた不思議な世界を垣間見させた。 黒川弘毅(ひろたけ)は、手で大まかに成形した窪みや土中に溶解したブロンズを流し込み、グラインダーで研磨した立体作品の中に、人間を越えた絶対的な存在を暗示した。 粟国久直(あぐに・ひさなお)は、方形の格子に仕切られ、色ガラスをはめた木製の収納棚の中に、蜜蝋でできた月や蓮の花、染色体などを収めた。それは過去から連綿と受け継がれた人類の記憶を伝える方舟であり、死者の霊と生者が共存する空間でもあった。 かつて美術は、芸術家や彼らの属する社会が抱く世界観・宇宙観と不可分に結びついていた。しかし近代に至り、芸術は自律性を標榜し、文学・哲学・宗教的な内容を排除するようになった。その結果、芸術はかつてもっていた豊かな意味内容を喪失するようになった。本展の出品作は、現代美術の中で見失われがちな深い精神性を宿し、目に見えないものを啓示する媒体としての役割を担うものであった。
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アートベンチャー冒険美術IV -夢でオド口キ-
¥500
展覧会による美術入門編『』アートベンチャー冒険美術』の第4回展。これまでの“森”“大地”“水”といった素材に関わるテーマから離れ、今回は“夢”というキーワードのもと、芸術を生み出す原動力となっている人間の想像力をはじめ、不思議なものに対する驚きと畏敬の念、無意識が行ういたずら、知覚のマジックなど、「心」と「知覚」に関わる様々な芸術的要素を取り上げた。作品展示のほかに、ブラックライトで照らされた壁面に蛍光ペンで落書きをするコーナーや、コラージュやフロッタージュ遊びのコーナー、各種の遊具・資料展示なども設け、テーマを多角的に体験してもらえるよう工夫した。 さらに今回もクイズ形式で作品を楽しむ「冒険ガイドブック」の無料配布を、会場入口で行った。
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【残りわずか】アジア美術との出会い
¥500
この展覧会は、滋賀県が2001年に開催した「湖国21世紀記念事業」の中の「びわ湖アジア芸術文化祭」の一環として開催されるものであり、2部構成で、第1部ではアジアと滋賀の美術の交流の歴史をたどり、第2部では現代のアジア美術を中心に紹介する。滋賀県の、そして日本の文化と芸術は、アジアの国々との関係の歴史の上に成り立ってきた。21世紀を迎え、湖国滋賀の歴史を振り返り、新たな文化を創造しようとする現在、アジアの美術の過去と現在に触れる本展は意義深い試みであった。 第1部【近代以前のアジア美術】と第2部【アジア美術の現在-福岡アジア美術館の所蔵作品による】の2部構成とした。第1部では、滋賀県雪野山古墳の出土品といったアジアからもたらされた造形作品や、近江八景のようなアジアの文化との関わりの中で成立した日本の美術品から、アジアと滋賀の交流について考察できるよう、展示した。第2部では福岡アジア美術館のコレクションの中から、政治や歴史に関わる作品、アジアの生活情景に関わる作品、宗教に関わる作品など、大きく3つのセクションによって、現代のアジア美術を紹介した。
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長浜・大通寺の精華
¥500
長浜の市街地に建つ大通寺は、浄土真宗大谷派(東本願寺)の有力な別院で、長浜御坊と呼ばれ、篤い信仰を集めている。平成10年(1998) より実施された、大通寺の文化財総合調査の成果を、調査に参加した市立長浜城歴史博物館・彦根城博物館・滋賀県立近代美術館が、おのおのの館の特性によって共同企画した展覧会で、当館は「長浜・大通寺の精華-近世寺院と障屏画」と題して、絵画と彫刻を中心に展示・公開した。なお、県内の三館でひとつのテーマにもとづいてほぼ同時に開催したこの展覧会の方式などは、新しい展覧会の方法を摸索するものとして、斯界の注目を浴びた。
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滋賀の現代作家展 岡田 修二
¥500
「滋賀の現代作家展」は、地元滋賀県ゆかりの優れた現代作家を、日本画、洋画、工芸、現代美術、写真などの幅広いジャンルの中から毎年選定し、作家と作品の全貌を全国に向けて発信する、当館の独自企画によるシリーズ展である。 第2回目の今回は、滋賀県守山市在住の画家、岡田修二を取り上げ、彼の絵画世界を紹介する初めての本格的な回顧展を開催した。 1959年香川県高松市に生まれた岡田修二は、1987年に愛知県立芸術大学大学院を修了後、大手広告代理店に入社。アート・ディレクターとして広告に関する企画制作などを手掛ける一方で、1991年頃から顕微鏡写真を用いた作品の制作を開始し、以降、様々な視覚イメージを駆使しながら、一貫して我々人聞がいかにしてモノを見ているか、その見るという行為そのものを絵画の主題として探求している。1994年からは大学の教員に転じ、後進の指導にあたりながら精力的に作品を発表し、新進気鋭の画家としてよく知られている。 顕微鏡写真を用いたレリーフ状の実験的な作品からスタートした岡田は、次第に顕微鏡から得られた微生物のイメージと、文字や記号のドゥローイングとを重ね合わせたダブル・イメージによるパネル構成作品<ノートリアスの日記>/<遅延・束縛・停止>シリーズに移行し、1996年頃からは画面一杯に拡大された人間の顔や手のイメージに顕微鏡写真の画像を重ねた<Take>に到達する。一見、モノクロ写真と見紛うほどリアルに描かれたこのシリーズにおいて、岡田は日常の視覚世界と極小の視覚世界とをオーバー・ラップさせることで、絵画をめぐる視覚の本質を問う独特のスタイルを確立する。さらに近年では、自宅近くの琵琶湖畔の植物を描いたシリーズ<水辺>を新たに展開している。 今回の展覧会は、近年の大型作品を中心に、初期のレリーフ作品から初公開の新作まで約30点の作品によって構成される大規模な回顧展となった。
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柳宗悦展─暮らしへの眼差し─
¥500
民芸運動の創始者にして、優れた思想家でもあった、柳宗悦(やなぎむねよし・通称やなぎそうえつ 1889-1961)が創設した、日本民藝館に収蔵される、興味深い収集品を中心に展示・公開する、大規模な「民芸」の展覧会です。併せて、その思想を継承しつつ展開させ、日本民藝館長もめ、工業デザイナーとしても活躍した、宗悦の子息、柳宗理(やなぎむねみち 通称やなぎそうり 1915-2011)の作品も、展示・公開します。宗悦が、「美術というよりも、むしろ工芸」とよんで高く評価した、滋賀にゆかりの大津絵なども、ご覧頂けます。
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【残りわずか】フランス象徴派展
¥500
美術が文学や伝説、神話などに近づく時、想像力や夢見る力が解き放たれ、詩的な風景、理想化された過去への憧僚、無意識の世界、そして時には不安や悪夢といった幻想が、作品の中に登場する。19世紀末にヨーロッパ各地で花開いた象徴主義は、近代の合理主義文明が、科学の進歩と物質的な富の追求に邁進し、不合理で矛盾に満ちた人間の内面性を切り捨てようとした時代に、豊饒な精神の世界を開拓し、目に見えない真理や人間の情念を可視的な形象を用いて表わそうとした運動だった。象徴派の画家たちが生み出したさまざまなイメージや造形的な探求は、20世紀の美術の中にも受け継がれ、今日の漫画やファンタジー・アニメーションの源泉になっているとも言えるだろう。 本展は、パリの個人コレクターが所蔵するフランス象徴主義のコレクションをもとに構成され、ギュスターヴ・モローやオディロン・ルドン、ナピ派のモーリス・ドニをはじめ、日本ではこれまであまり紹介される機会がなかったアルフォンス・オスベール、アルマン・ポワン、アレクサンドル・セオンなど、象徴派の優れた画家・彫刻家38人の作品123点を展示・紹介した。 なお本展は、財団法人ひろしま美術館、秋田市立千秋美術館、北九州市立美術館、宮崎県立美術館を巡回した。
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フランスコミック・アート展 知られざるフランスコミックバンド・デシネの世界
¥500
日本、アメリカに勝るとも劣らないコミック大国フランスでは、コミックは「第9番目の芸術」と呼ばれ、独自の進化をとげている。この展覧会は、日本であまり知られてこなかったフランスコミックの全貌とその芸術的な世界を紹介するもので、公立美術館としては初の試みであった。この展覧会は、メビウス、エンキ・ビラルなど日本の漫画家にも大きな影響を与えた大御所作家から、従来のフランスコミックとはことなる表現を模索する新進気鋭の作家たち総勢15人を原画と資料で紹介、また出版文化としての歴史を示す出版資料、映像などを展示し、フランスコミックの世界の広がりを紹介した。 なお、本展は、川崎市市民ミュージアム、横山隆一記念まんが館に巡回した。
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開館20周年記念展 コピーの時代 -デュシャンからウォーホル、モリムラへ-
¥500
戦後のアメリカと日本の現代美術を収集方針に掲げる当館は、数多くの現代美術の展覧会を開催してきたが、その精華ともなり、開館20周年を記念する本展では、現代美術における「引用と複製」という問題にスポットをあて、現代美術への新しいアプローチを提示し、その可能性を探った。
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静岡県立美術館・滋賀県立近代美術館の名品80点でたどる 美術の20世紀 -豊かなる表現-
¥500
静岡県立美術館と滋賀県立近代美術館の共同企画展第2弾。両館は、平成12年(2000年)度に「日本画の情景-富士山・琵琶湖から-」と題して、室町時代から今日にいたる日本画の風景表現を主題にした企画展を行っているが、今回は、20世紀という激動の時代に焦点を当てた。それは、めまぐるしい変遷を遂げた20世紀美術の流れを、新たな視線から捉え直し、現在の我々が置かれている状況や未来に向けた創造の可能性を探求する試みであった。 本展の特徴は、作品の制作年代順、あるいはジャンル別に作品を展示するのではなく、20世紀を特徴づける8つのテーマ -「日本における近代絵画の成立」 「画家の求めた風景」 「大正の細密画」 「ファシズムと戦争、人間性の希求」「色の可能性、形の力」 「女性の時代・それぞれのアジア」 「触覚性の開拓」「越境する美術」- を設けて、それぞれの切り口から、作家の感性や表現の多様性、独創性を明らかにしようとするものであった。出品作品の内容は、両館のコレクションを中心に、静岡市立芹沢鮭介美術館などのご協力も得て、日本画と洋画、現代美術、彫刻、工芸など、幅広いジャンルの作品76点によって構成された。 なお本展は、当館に先立つて静岡県立美術館で開催された。
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H.C.アンデルセン生誕200年展
¥500
2005年が、デンマーク生まれの童話の父アンデルセンの生誕200周年にあたるのを記念して開催した展覧会。第1部では彼の故郷オーデンセ市にあるアンデルセン博物館が所蔵する自筆童話原稿、彼自身によるスケッチや切り絵作品、遺品、当時のファッションや風俗を物語る写真、オリジナルの挿し絵、各国語の初版本などを展示し、併せて(財)大阪国際児童文学館が所蔵する明治・大正・昭和時代に日本で出版されたアンデルセンの図書資料等を展示した。第2部では“現代によみがえるアンデルセン”として、デンマーク国HCA2005基金の公認を受けたアンデルセン生誕200年アジア事務局からの依頼により、国際アンデルセン賞受賞作家6名を含む国内外の著名な絵本作家たち20名が描いた、生誕200年記念オフィシャル・ポスターの原画と、生誕200年を記念して出版された『アンデルセンの絵本12巻・別巻1』の原画約130点を一挙に展示した。また特別出品作品として、絵本作家・佐々木マキ氏が初めて手がけた絵本「私家版・絵のない絵本」の一般初公開を行った。
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没後35年 黒田重太郎展
¥500
滋賀県出身の洋画家・黒国重太郎(1887-1970)の没後35年にして初めての回顧展。二度の渡欧をへてキュビスムの紹介者として作風を確立し、日本的な洋画のあり方を生涯にわたって追究した画業の全貌を振り返るとともに、二科会・二紀会の中心メンバーとして関西洋画壇を盛り立て、多数の著述を著わし、教育者として後進の育成に努めるなどした黒田の多様な業績を紹介した。
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見つめて、シェイクスピア—美しき装丁本と絵で見る愛の世界—
¥1,100
Looking at Shakespeare 16世紀エリザベス朝時代のイギリス(イングランド)を代表する劇作家で詩人のウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564-1616)。彼が遺した名作の数々は、没後400年を経た現在でも、その魅力は少しも色あせず、世界中の人々を感動させています。 シェイクスピアの生誕450年を記念して開催する本展覧会には、2人の主役が登場します。最初の主役は、戯曲の名場面を描いた絵画や版画、そして挿絵本の数々です。フランス・ロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワによる版画集『ハムレット』、マルク・シャガールの連作版画『テンペスト』、日本でも人気の高い挿絵画家アーサー・ラッカムやウォルター・クレインの美しい挿絵本など見所満載です。 もう1人の主役は、約80点にのぼる個性豊な装丁本です。 これは、世界でも権威のあるイギリスの装丁家協会「デザイナー・ブックバインダーズ」が、2013年に行った第2回国際コンペティションの入賞・入選作品です。コンペティションのテーマは、「シェイクスピア」。世界中の装丁家が、シェイクスピアの著書や関連書物に、高度な技術を駆使して、斬新、美麗な装丁を施しています。 『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』の四大悲劇、『夏の夜の夢』や『ヴェニスの商人』などの喜劇、若い恋人たちの悲恋を描いた『ロミオとジュリエット』。鋭い人間観察と深い人間愛に貫かれたシェイクスピアの世界を「視覚イメージ」を通して、じっくりご鑑賞下さい。
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江戸へようこそ!浮世絵に描かれた子どもたち
¥1,100
Welcome to Edo! Children Depicted in Ukiyo-e Prints 浮世絵には、子どもをめぐる江戸文化のあり方を伝えてくれる作品が少なくありません。美人、役者、風景を代表主題として認識することの多い浮世絵ですが、子どもを題材とした浮世絵もまた重要な分野であり、大きな需要があったことは特筆すべきでしょう。 親は子を宝として守り育て、ふれあいを大切にし、心づくしの玩具や屋内外での遊びの機会を与えました。一方で、寺子屋での学習や諸芸の稽古事にも熱心で、江戸の子どもたちは十分な教育を受けることができました。注目すべきことは、これらの子どもを巡る光景がありきたりの日常であったにも関わらず、絵の主題となり、それを購買する人が多くいたという点です。幕末・明治期に来日した多くの外国人が、日本の子どもが非常に大切にされ、幸福そうにしていることを印象深く書き残し、日本を「子どものパラダイス」とさえ評しています。子どもたちを無条件に愛し、守るべき愛らしい存在として描いてきた浮世絵は、美術的価値ばかりでなく、親が子どもを守り育てる本来のあり方を示してくれているようでもあります。 本展覧会では、I子どもへの愛情、II子どもの成長を願う、III江戸は教育熱心、IV 遊び好き・いたずら好き、V キッズ大行進—やつし絵・見立絵—、VI 子どもの好きなお話、という6つのコーナーに分け、公文教育研究会所蔵の子ども浮世絵コレクションを中心に約300点を展示します。 また、江戸時代の近江の子どもたちの暮らしや学びの一端を窺い知ることができる資料も合わせてご紹介いたします。 ※ 会期中に大幅な展示替があります。
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生命の徴─滋賀と「アール・ブリュット」─
¥1,000
Signs of Life: The Works Originated in Shiga 「アール・ブリュット」とは、もともと《生(き)の芸術》と訳され、正規の美術教育を受けず、発表や評価への願望からではなく、人間の生の根源にねざす創造の衝動から生まれてきた芸術を意味しています。 フランスの画家ジャン・デュビュッフェ(1901-1985)が定義づけたこの美術の概念は、ことに日本国内において、独自の展開をしていることは注目に値します。アール・ブリュットのひとつである、障害のある人々の造形活動に目を向けてみると、滋賀県の福祉施設で行われてきた、これまでの取り組みが浮かび上がってきます。 1つの出発点として挙げられるのが、戦後間もない1946年に大津市に設立された近江学園での、粘土による造形活動です。その活動は、教育的な営みとして、かつ職業訓練の場として始まりましたが、活動の中からは知的障害児たちの手による驚くほどのユニークな造形が誕生していきます。それは、粘土が自由な造形を導く素材であったこと、そして敢えて教えることをせず彼らの創造性を信じこれに委ねた優れた指導者が関わっていたことと、無関係ではありません。 その表現に対して大きな可能性を感じていた施設の職員や指導者たちは、施設での造形活動を即売会や展覧会という形で発表していきました。彼らの地道な取り組みはその後、アーティストとのコラボレーションによる新しい展開にも繋がっていきます。また、1981年より始まった「土と色」展は、障害者の造形活動と、それに伴う指導のあり方について、今なお大きな影響を与えています。 これらの活動を経た90年代以降、福祉施設で生まれた作品の一部がローザンヌのアール・ブリュットコレクションなどの国外の美術館でも紹介されるまでとなりました。 このような豊かな歴史を持つ滋賀県において、2019年、滋賀県立近代美術館は「アール・ブリュット」を新たなコレクションの核に加えた「新生美術館」として生まれ変わる予定です。 『生命(いのち)の徴(しるし)─滋賀と「アール・ブリュット」─』展は、新しい美術館の誕生に向けたステイトメントを示す展覧会として、滋賀県の福祉施設のユニークな造形活動の歴史を概観しながら、その先進的な取り組みがどのように継承され、展開してきたのかを参照作品を含めて展覧するものです。表現という可能性を知り、それによって広がった作り手たちの世界。本展は、彼らの生命(いのち)の徴(しるし)である数々の作品とその魅力に出会う、素晴らしい機会となることでしょう。 ※ 平成27年度文化庁戦略的芸術文化創造推進事業
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つながる美・引き継ぐ心ー琵琶湖文化館の足跡と新たな美術館
¥1,000
大津市打出浜に建つ琵琶湖文化館は、滋賀の文化財の保護、公開、琵琶湖の観光に寄与するために昭和36年(1961)に開館しました。その収蔵品の中でも、国宝・重要文化財を含む寺社からの寄託品は、全国でも有数の質と量を誇ります。平成20年度より施設の老朽化等の理由から休館となっていますが、近年これらの収蔵品は日本各地、さらには海外でも展示され、多くの方に滋賀の文化の豊かさを知っていただく機会となりました。 これら琵琶湖文化館の収蔵品は、当館を再整備し、平成32年3月に生まれ変わる予定の新たな美術館に引き継がれ、公開される方針です。本展は、琵琶湖文化館が長年守り伝えてきた滋賀の貴重な仏教・神道美術をはじめとする文化財や、担ってきた機能を当館が継承していくことをみなさんにお伝えし、新しい美術館への期待感を高めていただくために開催するものです。ご縁のある寺社からお借りした宝物もまじえ、これらを通してこれまでの琵琶湖文化館の取り組みと、これからの展望をご紹介いたします。 The Museum of Modern Art, Shiga is currently preparing for its renewal in March 2020. Following the renewal, there will be three new collection focuses relating to the theme “The Beauties of Shiga.” One of these is the Arts of Buddhism. Since 1961, the Museum of Shiga Prefecture, Biwako-Bunkakan has collected and exhibited works such as deposited treasures from local shrines and temples. Unfortunately, this museum has been closed since 2008 due to structural issues. The new museum will continue the legacy of the Biwako-Bunkakan through the exploration, display, and study of its treasures. The upcoming exhibition features 75 works including one National Treasure and 19 Important Cultural Properties. This exhibition will celebrate the legacy of Biwako-Bunkakan and the future of the new museum.
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DVD アール・ブリュット-パリ、abcdコレクションより- 生命(いのち)のアートだ
¥1,800
「加工されていない、生のままの芸術」を意味する「アール・ブリュット」という概念は、フランスの美術家ジャン・デュビュッフェ(1901-1985)が1945年に提唱したものです。当時のフランス美術界のアカデミズム化に反発したデュビュッフェは、精神障害者や幻視者をはじめとする正規の美術教育を受けていない人々が内発的な衝動の赴くままに制作した作品を高く評価し、既成の美術概念に毒されていない表現にこそむしろ真の芸術性が宿っていると主張しました。 このたび滋賀県立近代美術館では、デュビュッフェの母国フランスの非営利財団abcd(art brut connaissance & diffusion=アール・ブリュット:理解と普及)の所蔵品により、「アール・ブリュット」の代表的な約60作家、約130点による展覧会を開催します。abcdの活動の三本柱である、(1)コレクション、(2)ドキュメンタリー映画の制作、(3)多角的な研究 を通じて「アール・ブリュット」が投げかける様々な問いに光をあてることを試みるものです。 また関連事業では多彩な講師を招き、広範な見地から「生命」と「表現」の問題を考える連続講演会を行います。本展がわが国における「アール・ブリュット」のさらなる理解と普及に寄与するとともに、「生命」により直結した「表現」のあり方について再考する機会となれば幸いです。 abcdについて abcd(art brut connaissance &diffusion=アール・ブリュット:理解と普及)は、ブリュノ・ドシャルム(コレクターであり、アール・ブリュット作家のドキュメンタリー映画の監督でもある)と、アール・ブリュットに共感する人々との出会いによって1999年に設立されました。その後、作家、精神分析医、心理学者、美術史家、哲学者、さらには熱意あるアマチュアたちによる研究グループが形成され、研究の成果は数々の出版物、展覧会、映像などに反映されています。また、ドシャルムはアール・ブリュットをめぐる他国の状況にも関心があり、2003年にはテレジエ・ゼマーンコヴァーの主宰のもとにabcdプラハ支部が開設されました。1980年代から集められたabcdのコレクションは、選択眼の厳しさに基づく質の高さにより確固たる権威を築いてきましたが、その中には、19世紀半ばから今日に至る主要な作家(約200名)による2,000点を越える作品が含まれています。
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中ハシ克シゲ展 ZEROs -連鎖する記憶-
¥500
大津市在住の現代美術作家、中ハシ克シゲ(1955年 香川県生れ)が近年精力的に展開する、二種類のプロジェクトを紹介する展覧会。 ZERO Project (ゼロ・プロジェクト)は、特定のエピソードを持つ、主に零戦のプラモデルを微細に接写した約25,000枚もの写真を貼りあわせ、実物大の戦闘機をつくりあげるもの。 On the Day Project(オン・ザ・デイ・プロジェクト)は、戦争などの歴史的な事件がおきた同じ日付に、日の出から日没まで現場を接写した約5,000枚の写真を貼りあわせ、巨大なフォト・レリーフをつくりあげる作品である。 いずれも地元住民によるボランティアと共同で制作され、展示後はゆかりの地で焼却、あるいは切り分けて参加者に配られる。消滅することで、作品はより強く記憶に焼き付けられる。物質としての作品よりも、その過程でうまれる対話と交流こそが、むしろ作品の本質なのである。 本展では世界各地で行われたプロジェクトから主要な5作品を紹介するとともに、OHKA-43b/Hieizanという、滋賀という地域に関係したZERO Projectの新作を公開共同制作した。 第二次大戦体験者の高齢化を考慮して、ZERO Projectについては、2009年までで一旦完結をみる予定である。タイトルの”ZEROs”は西暦2000年代をあらわすと同時に、複数のZERO Project、あるいは参加者それぞれの記憶が重なり合い、ひとつの作品体験へと結集していくさまを象徴している。単なる展覧会の枠を超え、世代や立場を越えてともに語り、考える機会となることを目指した。
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-松園・遊亀・不矩- 松園賞・文化勲章受章の女流日本画家たち
¥500
近代日本の歩みの中で、美術制度が整えられ、女性も画家としての社会的地位が認められるようになった。なかでも特筆すべきは、戦後女性で初めて文化勲章を受章した上村松園である。昭和24年(1949)に松園は世を去り、その遺作展の収益を基金に若手女流日本画家を対象に「上村松園賞」が設けられた。6年に渉り5人に授与されたが、このうち秋野不矩・小倉遊亀の2人はまた松園に続いて文化勲章を受け、鮮やかな足跡を残している。 遊亀は長年日本美術院の看板画家として活躍し、理事長も歴任した。不矩は創造美術の創立会員として、現在の創画会の礎を築いた。彼女らの魅力は何よりも、壮大で懐の深い、その絵画世界にある。 本展は松園・遊亀・不矩、3人の女性画家の轍を作品でたどり、彼女ら独自のスタイルの確立とその波紋を、近代日本美術が発展する文脈の中に読みとることを試みた。
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ダイアローグ コレクション活用術vol.2 伊庭靖子、児玉靖枝、佐川晃司、渡辺信明
¥500
アーティストならではの斬新な視点を導入したコレクション活用企画であり、2005年度に開催した「センシビリア -所蔵品によるある試み-」に次ぐ第2弾。 滋賀という地域に何らかの関わりを持つ4人の平面作家が、それぞれの自作と本館コレクションとの「対話」を試みた。造形性、地域性、美術史的視点などアプローチは様々だが、いずれも各作家の制作上の問題意識を色濃く反映していた。つまりこの展覧会は、美術館のコレクションを触媒として、各作家が自身との「対話」を深化させる試みでもあった。 作品と鑑賞者、あるいは鑑賞者どうしと、展覧会がさらなる「対話」をうみ出していくことを意図した。様々な場所、あらゆる次元での争いが絶えない現在、人と人との最も基本的なコミュニケーション手段としての「対話」が改めて切実に求められており、本展がそのささやかな一端を担うことを期待した。
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ファーブル昆虫記の世界
¥500
南フランスの小村サン・レオンに生まれたジャン=アンリ・ファーブル(1823-1915)は、学校の教師をしたり、物理や化学などの普及書を著しながら、さまざまな昆虫の観察をおこない、その生態の研究成果をまとめて発表しました。これが世に名高いファーブルの『昆虫記』(全10巻 1879-1907)です。 ファーブルは、昆虫を採集し、標本を作り、分類して体系立てるという従来の昆虫学には飽きたらず、明るい陽光の降り注ぐ南仏の自然の中で、日々の活動にいそしむ昆虫たちの生活をつぶさに観察し、それらの行動の謎を解き明かしまた。スカラベ・サクレや狩り蜂などの驚くべき本能や習性を、自分で工夫した実験道具を使って探求し、昆虫たちの生と死のドラマを生き生きと描き出した『昆虫記』は、小さな虫たちの繰り広げる壮大な叙事詩といっても過言ではないでしょう。『昆虫記』は、刊行されて100年を経た現在でも、世界中の読者を魅了し、小さな生命に宿る神秘をみつめるファーブルの優しく真摯な眼差しは、多くのアーティストに霊感を与えています。 本展は、『昆虫記』の先駆けとなったファーブルの直筆論文や著書、デッサンなどの資料と『昆虫記』の挿図として用いられた写真、挿絵原画によって、ファーブルの幅広い業績と『昆虫記』の魅力を紹介します。また『昆虫記』に魅せられた熊田千佳慕、今森光彦、ヤン・ファーブルによる絵画や写真、映像作品、そして海洋堂フィギュアミュージアムが制作したオリジナルのジオラマなどを展示いたします。ファーブルが愛してやまなかった昆虫の世界と、『昆虫記』に触発された美術作品の両方を是非ご鑑賞下さい。
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森口華弘・邦彦展 -父子、友禅人間国宝-
¥500
染色作家の森口邦彦(もりぐち・くにひこ。1941- )氏が、平成19年度の友禅における重要無形文化財保持者に認定されました。同じく友禅の重要無形文化財保持者であった父の森口華弘(もりぐち・かこう。1909-2008)氏は平成20年2月に逝去されましたが、短い期間とはいえ、親子が同時期に重要無形文化財保持者に認められたのは、伝統工芸の分野で制度史上初めてのことです。 森口友禅といえば高度な蒔糊(まきのり)技術の創造と細密かつ大胆なデザインによる着物制作で知られています。滋賀県守山市に生まれ、京都で様々な精進の末、若くして人間国宝になった森口華弘氏。父の姿を見ながら京都で育ち、日本画や建築・グラフィックデザインなどを研鑽の後、気品と革新性を備えた友禅を創作し、人間国宝になられた子息の邦彦氏。華弘氏の花鳥をモチーフにした華麗な友禅に対し、明快な幾何学文様を駆使した斬新な表現を見せる邦彦氏の作品は、親子、そして同じ友禅着物でありながら今日の伝統技術の継承や作品創作への新たなあり方を示しているようです。 本展は、伝統技術の保護と育成を行う友禅の世界で、常に技術改革と斬新な創作を続けてきた森口親子二代の人間国宝作家がたどったこれまでの足跡を検証し、同時に染色作家森口華弘・邦彦氏が制作した特色ある友禅作品を数多く紹介するものです。 平成21年は森口華弘さんの生誕100年にあたり、滋賀県立近代美術館の開館25周年の年でもあります。当館の節目の年に、滋賀県ゆかりで友禅の親子二代の人間国宝作家と、その優れた作品を余すことなくご堪能いただけます。
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開館25周年記念 -日本画創造の苦悩と歓喜- 大正期、再興院展の輝き ~大観・観山・靫彦・古径・御舟~
¥500
1898(明治31)年、日本美術院は岡倉天心により創設されました。横山大観・菱田春草ら中心メンバーは朦朧体によって新画体を追求。日本画の近代化に邁進したのです。その後1907(明治40)年には文部省美術展覧会が開設され、さまざまな紆余曲折を経て、1913(大正2)年天心の死を迎えるに至ります。天心没後は横山大観、下村観山が中心となって、翌大正3年に日本美術院が再興されました。時代はまさに社会に目が向けられるようになった大正デモクラシーの頃。再興日本美術院展には、鮮烈な個性が表出しました。写実と装飾、古典美と現代風俗、理想の楽園と現実社会、さまざまな相反する志向がせめぎあい、日本画家たちは芸術を創造する苦悩と歓喜に奮い立ちました。 本展では、芸術創造の段階ではいまだ青春といえる大正期の再興院展出品作を中心に展観し、近代日本絵画史上きらめく光彩を放った唯一無二の時代を名作でたどります。 なおこの展覧会は、日本美術院を中心とする近代日本画の作品収集を方針に掲げた滋賀県立近代美術館(1984年開館)の開館25周年記念展です。平成元年に開催した「近代日本画の黎明・日本美術院」、平成4年に開催した「日本美術院 文展苦闘編」の後をうけ、日本美術院の歴史を段階的に展望しようとするシリーズ展の第3弾となります。
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ロシア国立プーシキン美術館創立100周年記念 ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし
¥500
※こちらの商品はA4サイズ以上のため、1冊でも60サイズでの配送料となります 1910年代半ば、ロシアではマレーヴィチ、タトリンら、ロシア・アヴァンギャルドの手でラディカルな「芸術の革命」が推し進められまた。 1917年に勃発したロシア革命はこの動きに拍車をかけます。革命は専制政治を打ち倒し、新しい社会を作ろうとするものでしたが、若い世代の芸術家たちはそうした時代に呼応し、さらに突き進んでいったのです。 かれらは芸術の世界に閉じこもることなく、生産の現場とつながり、積極的に社会と関わり、日常生活のなかに芸術を持ち込もうとします。この新たな動向、「構成主義」を担った芸術家こそ、アレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)とその妻ワルワーラ・ステパーノワ(1894-1958)でした。 ロトチェンコは絵画の革新を推し進める一方で、空間構成、建築、日用品のデザイン、舞台装置、本や雑誌の壮丁、ポスターなど、さまざまな仕事を手がけます。かれはまた家族や友人たち、都市風景などを大胆なアングルで捉えた写真で独自の世界を切り開きました。一方、ステパーノワは衣装や布地、印刷物のデザインなどで本領を発揮しました。かれらが何を見つめ、何を目指したのか。プーシキン美術館とロトチェンコ・ステパーノワ・アーカイヴ所蔵のふたりの作品 170点により公開します。
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色と墨のいざない-出光美術館コレクション展-
¥500
出光コレクションは、出光興産の創業者であり初代館長の出光佐三氏(1885-1981)が、その生涯をかけて蒐集した美術品を基礎に始まり、現在国宝2件、重要文化財51件をふくむ1万件におよんでいます。そのコレクションは日本の書画、中国・日本の陶磁器や、近代や海外の作家の作品まで、幅広い作品を含んでいることを特徴としています。 今回の展覧会ではその中から、色彩と墨による日本絵画の醍醐味を堪能いただくことを目的とし、鎌倉時代から江戸時代に及ぶやまと絵作品に、室町時代からの水墨画を交え、また狩野派の屏風絵や池大雅・浦上玉堂・富岡鐵齋らの文人画などと、絵画と関わり深い陶芸作品を併せて展示・公開いたします。国内でも秀逸なコレクションを誇る出光美術館のコレクションから、さらに厳選した名作を紹介することで、日本美術の豊穣なる魅力を堪能していただける絶好の機会となっています。 人々の営みを描いた風俗画や、自然の移ろいを描いた四季山水図などから、日本美術の魅力を見つめ直す貴重な機会となることでしょう。芸術の秋の第一陣の展覧会にふさわしい、日本美術の名品の数々をご覧いただける展覧会です。この機会に、皆様お誘い合わせの上、ぜひご覧ください。
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今森光彦 里山 水の匂いのするところ
¥1,980
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近代の洋画・響き合う美―兵庫県立美術館名品展―
¥500
滋賀県立近代美術館と兵庫県立美術館は、所蔵品の相互活用などの相互協力協定を結んでいます。この協定のもとに、平成22年(2010年)に滋賀県立近代美術館が所蔵する小倉遊亀の作品を中心とした「没後10年 小倉遊亀展」が兵庫県立美術館で開催されました。 本展は、兵庫県立美術館所蔵の洋画(日本の画家が描いた油彩画)を中心とする名品を滋賀県立近代美術館の企画展として紹介し、日本の近代洋画の流れ、特に関西洋画壇の歴史を広く概観する大規模な展覧会です。 兵庫県立美術館の洋画コレクションには、兵庫県出身の小磯良平の人物画《斉唱》や、金山平三の風景画・芝居絵などに代表される数多くの名品が含まれています。本展はそれらを紹介するとともに、本多錦吉郎《羽衣天女》、安井曽太郎《巴里の縁日》、岸田劉生《樹と道 自画像其四》、小出楢重《ピヂャマの女》など、日本の洋画史を語る上で欠かすことのできない巨匠たちの代表作を展示し、明治時代から昭和までの洋画の歴史をたどります。また小磯良平の珍しいスケッチや、モダン都市神戸の賑わい、サーカスなどを華麗な色彩で描いた川西英の木版画、滋賀県に関連した日本画の名品などもあわせて展示します。 このほか、当館常設展示室Ⅰ(日本画・郷土美術コーナー)では、滋賀県出身の洋画家、野口謙蔵や黒田重太郎などの作品を紹介し、常設展示室2(現代美術コーナー)では、洋画を学び、前衛美術の道へと進んだ画家たちの作品をとおして、日本の戦後美術の流れを概観します。 日々の暮らしや人々の豊かな表情、裸婦の魅力、都市の景観や自然の美しさ、机上の静物の奏でるハーモニー。私たちの身の回りに見出される、こうした豊穣な美の世界を、西洋から学んだ油絵という技法を用いながら、日本の湿潤な風土と日本人の繊細な感性に溶け込ませ、多彩で独創的なスタイルで表現した洋画の尽きせぬ魅力を、兵庫県立美術館の珠玉の名品をとおしてご堪能ください。
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チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち
¥500
ある日オレンジの箱に入って、南の国からロシアにやってきた不思議な生き物チェブラーシカ。1966年エドゥアルド・ウスペンスキーの童話『ワニのゲーナとおともだち』に初登場し、ついで1969年人形アニメの巨匠ロマン・カチャーノフ監督によってアニメーション化されると、ロシアで絶大な人気を誇る国民的キャラクターとなりました。大きな耳と茶色の毛、つぶらな瞳が特徴で、無邪気でひたむき、愛らしくて、でもどこか哀愁を帯びたチェブラーシカは、日本でも幅広い層に親しまれ、2010年にはロシアの二人の美術監督と日本人の監督による新作映画が上映されました。 本展は、人形アニメ『チェブラーシカ』のスケッチや絵コンテ、人形やマケット(舞台装置)、映像、童話の挿絵原画など貴重な作品を展示し、キャラクター誕生からその変遷、アニメーション映画の創作過程などを多面的に紹介し、その人気の秘密に迫ります。 また本年がロシア・アニメの生誕100年に当たるのを記念して、ロシア・アニメの名作『雪の女王』(1957年、レフ・アタマーノフ監督)のエスキースと絵コンテを展示・紹介するとともに、現在活躍中の新進気鋭のロシア・アニメの作家たちの原画、アニメ素材なども合わせて紹介します。
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石山寺縁起絵巻の全貌 ~重要文化財七巻一挙大公開~
¥500
滋賀県大津市にある、西国巡礼十三番札所で紫式部ゆかりの古刹、石山寺(いしやまでら)。その草創と本尊の霊験譚を描いた重要文化財・石山寺縁起絵巻全七巻を一挙に公開する、これまでになかった展覧会です。 石山寺縁起絵巻は、生活史、あるいは交通史ほかの、またとない当時を伝える宝庫の資料として、これまでには多くの展覧会で当該部分のみ展観されてきました。また、石山寺縁起絵巻は、江戸時代初期のものをはじめ、多くの近世・近代期の模本が、寺外にも所蔵されていますが、その詳細について紹介されたことはこれまでありませんでした。 今回の展覧会は、重要文化財本七巻を全巻一挙に公開する初の試みであるとともに、現在実施中の「模本等関連資料調査研究」の途中報告として、各種の模本や関連資料も公開し、その全貌を初めて提示するものとなります。 石山寺HP:http://www.ishiyamadera.or.jp/
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現代陶芸 笹山忠保展 ―反骨と才気の成せる造形―
¥1,100
開館30周年記念企画として「現代陶芸 笹山忠保展 ―反骨と才気の成せる造形―」を開催します。この展覧会は、現代陶芸家の笹山忠保(ささやま・ただやす)がこれまで歩んできた作家としての道を検証し、現代陶芸の世界や地元信楽へ与えた影響を作品と共に示そうとするものです。また、滋賀県立近代美術館が作品収集や企画展を押しすすめてきた戦後の現代美術作家の紹介として、さらに、開館後30年を経た今、当館で開催してきた現代美術展を総括した一企画として陶芸家・笹山忠保の仕事をとりあげます。 「信楽焼:SHIGARAKIYAKI」といえば、滋賀県の生み出す地場産業製品の代名詞といえます。その起源を聖武天皇の造営した紫香楽宮に求める説もあるなど、日本を代表する「信楽焼」は中世以前にまで遡る長い伝統を受け継ぐ焼き物名称、あるいは生産地名として国内はもちろん海外でもその知名度は高いでしょう。そのような信楽焼は、長い間、茶陶器や食器、火鉢など伝統的な生活用品を生産してきましたが、戦後になって生活様式が変化すると同時に、京都などの文化圏とさまざまな情報交流が行われる中で、造形的な要素を追い求めた新たな陶芸作品が制作されるようになってきました。 そのような現代陶芸作品への創作を果敢に進めてきたのが笹山忠保です。1939年、信楽に生まれた笹山は、若い頃から現在に至るまで常に新しい感覚による造形やデザインを目指し、現代的な陶による造形作品を創作発表してきました。若い頃、岡本太郎による東京オリンピック競技場の陶壁製作に参加したこと、サム・フランシス、ロバート・ラウシェンバーグなどアメリカ現代作家との信楽での交流、八木一夫や鈴木治、山田光らが創設した前衛陶芸グループ「走泥社」への参加、さらには造形作家のイサム・ノグチとの出会いなど、著名な芸術家との交流を通して生み出された作品は、新鮮で不思議な魅力にあふれています。伝統陶芸の産地に生まれ育ちながら、笹山は常にその流れの先端を切り拓くかのように造形的な作品制作を続けている作家です。本展では1960年代から最新作まで、笹山が創作し続けた現代陶芸による約100点の作品を展示公開いたします。
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手塚治虫展
¥800
滋賀県立近代美術館では平成26(2014)年7月12日(土)から8月31日(日)まで、『手塚治虫展』を開催します。 「ストーリーマンガ」と呼ばれる新たなマンガ表現を確立し、アニメーターとしては国産初の本格的なテレビアニメシリーズを成功させた手塚治虫(1928-89)。“マンガの神様”と称され、生涯に手がけたマンガは原稿にして約15万枚、アニメーションは約70作品に及ぶと言われています。常に新しい表現に挑み続け、まさに日本のマンガ・アニメ界に金字塔を打ち立てた巨匠と言えるでしょう。その物語やキャラクターたちは、没後20年以上経った今もなお日本中、あるいは世界中の人々を魅了してやみません。代表作の1つである「鉄腕アトム」は、2013年にテレビ放送開始から50年を迎え、また2011年には晩年に10年以上を費やして描かれた大作「ブッダ」が映画化されました。 この手塚治虫の生涯と業績に多角的な視点から迫る本展は、「鉄腕アトム」「ブッダ」「火の鳥」「ブラック・ジャック」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」といった手塚の代表的なマンガ作品の直筆原稿や、生涯に手がけた膨大な数のマンガとアニメーションの中から厳選した原画・映像・資料、さらには生前の愛用の品など約170点を紹介。「手塚治虫の誕生」「作家・手塚治虫」「手塚治虫のメッセージ」の3部構成で制作の手法とその効果を検証するとともに、作品と作者の言葉を通して手塚が未来へと託したメッセージを展覧します。また、展示室の一角には手塚治虫の仕事部屋を再現します。 現在も色あせることなく、ますます輝きを放つ手塚作品の数々。この夏は本展覧会で、「手塚治虫の世界」を存分にご堪能ください。
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名品選 志村ふくみ
¥1,200
近江八幡市出身の紬織の人間国宝・志村ふくみ(1924〜 )は、日本を代表する染織作家です。作品に用いられる糸は、さまざまな種類の草や木から引き出された色を用いて、作家の手によって染め上げられます。その取り組みについて作家が「草木の抱く色をいただく」と表現することからも伺えるとおり、自然に対する真摯で純粋な姿勢が常に制作の中心に貫かれていると言うことができるでしょう。自然の恵みを素材に、作家の思いとさまざまな工夫や技法を生かしながら制作された紬織作品は、対峙する鑑賞者に自然の美しさや環境の大切さも語りかけてくれているようです。
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所蔵品目録 日本画・郷土美術
¥500
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所蔵品目録3
¥500