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滋賀の現代作家展 岡田 修二

¥500 税込

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「滋賀の現代作家展」は、地元滋賀県ゆかりの優れた現代作家を、日本画、洋画、工芸、現代美術、写真などの幅広いジャンルの中から毎年選定し、作家と作品の全貌を全国に向けて発信する、当館の独自企画によるシリーズ展である。
第2回目の今回は、滋賀県守山市在住の画家、岡田修二を取り上げ、彼の絵画世界を紹介する初めての本格的な回顧展を開催した。
1959年香川県高松市に生まれた岡田修二は、1987年に愛知県立芸術大学大学院を修了後、大手広告代理店に入社。アート・ディレクターとして広告に関する企画制作などを手掛ける一方で、1991年頃から顕微鏡写真を用いた作品の制作を開始し、以降、様々な視覚イメージを駆使しながら、一貫して我々人聞がいかにしてモノを見ているか、その見るという行為そのものを絵画の主題として探求している。1994年からは大学の教員に転じ、後進の指導にあたりながら精力的に作品を発表し、新進気鋭の画家としてよく知られている。
顕微鏡写真を用いたレリーフ状の実験的な作品からスタートした岡田は、次第に顕微鏡から得られた微生物のイメージと、文字や記号のドゥローイングとを重ね合わせたダブル・イメージによるパネル構成作品<ノートリアスの日記>/<遅延・束縛・停止>シリーズに移行し、1996年頃からは画面一杯に拡大された人間の顔や手のイメージに顕微鏡写真の画像を重ねた<Take>に到達する。一見、モノクロ写真と見紛うほどリアルに描かれたこのシリーズにおいて、岡田は日常の視覚世界と極小の視覚世界とをオーバー・ラップさせることで、絵画をめぐる視覚の本質を問う独特のスタイルを確立する。さらに近年では、自宅近くの琵琶湖畔の植物を描いたシリーズ<水辺>を新たに展開している。
今回の展覧会は、近年の大型作品を中心に、初期のレリーフ作品から初公開の新作まで約30点の作品によって構成される大規模な回顧展となった。

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